エースライオンへようこそ!ごゆっくりどうぞ
内部雷保護へはこちらからどうぞ
雷にまつわるもろもろ面白い話、役に立つ話。
エースライオン株式会社    
JIS A 4201:1992/避雷設備各部の説明5〜8

避雷設備各部の説明5〜8
【雷保護システムのメニューへ戻る】

  避雷設備・各部の詳細については右の索引からどうぞ

5)支線及支線関係金具

6)避雷導体

7)避雷導線支持金具

8)保護管支持金具
 
 
(5)支線及び支線関係金具



支線用リング
支持管(ポール)の外径寸法により分類し、3方張用と4方張用があります。材質は黄銅製と鉄亜鉛メッキ製とがあります。

支線及び架線引留用ディスクプレート
支持管(ポール)の外径寸法により各サイズがあり、4方張用まで使用できます。材質は鉄亜鉛メッキ製です。

支線用アンカー金具
支線を建築物・工作物に取り付ける金具で埋込用・スレート屋根用・折版屋根用などがあります。材質は鉄亜鉛メッキ製です。金具を建築物に取り付ける場合には防水処理(コーキングなど)に充分注意します。

支線
一般に鉄亜鉛メッキ撚線・ステンレス撚線などがあり、使用条件に応じてご選定下さい。
支線附属品
ハートシンプル・ワイヤークリップ・ターンバックル・巻付グリップなどがあります。材質は鉄亜鉛メッキ製とステンレス製があります。




(6)避雷導体



安全に雷電流を大地に流すための導体で、次のような種類があります。

鬼撚銅線
最も一般的な導体で、素線径1.8mm以上で、断面積30平方mm以上と規定されています。種類は30平方mmから100平方mmまでありますので、被保護物の種類・条件などにより選定します。

銅帯
平角銅線・建築物のむね・パラペット、または屋根などの上に沿って、設置するむね上導体として使用されます。断面積は30平方mm以上と規定されていますが、通常に3t×25×5Mまたは4t×25×5Mの銅帯がよく使用され、特別に長尺ものとして平角銅線3t×25×50Mのものが使用されることもあります。

銅管
肉厚0.8mm以上、断面積は30平方mm以上と規定されています。一般には12.7φ×1.5t×5M(53平方mm)のものが使用されています。

銅棒
一般には8φ(50.2平方mm)・10φ(78.5平方mm)のものが使用されています。

アルミ鬼撚線

時にはアルミニウム鬼撚線も製作されます。
アルミニウム撚線の素線径は電気用軟アルミニウム線で2mm以上で、断面積は50平方mm以上と規定されています。サイズは2.0mm×19(60平方mm)及び2.6mm×(100平方mm)の2種類あります。

平角アルミ
厚さ2mm以上で、断面積は50平方mm以上と規定されています。サイズは5t×30×5M(150平方mm)のものがあります。

特記
●銅線及びアルミニウム線の断面積は、最も頻繁に起こり得る最大雷撃電流が一定継続時間流れでも、溶断・損傷などを起こさず、温度上昇を100℃以下に止めるよう、野外実測結果及び実験結果を基にした計算式から、更に安全係数を見込んだ数値です。
なお、国宝など重要な被保護物には、更に安全係数を見込んで銅線では50平方mm以上、アルミ線では80平方mmを使用することもあります。

素線の最低径が定められている理由は、局部放電腐食などにより素線切れを起こすことがあるからです。

管の場合、最低肉厚の規定は導体に働く電磁力により圧壊作用を受けるからです。

銅とアルミニウムの断面積の違いについては、同一温度上昇を与える断面積を銅とアルミニウムついて比較すると、アルミニウムは銅の1.5〜2.2倍となるため、その平均値をとって1.7倍とL50平方MMとなっています。




(7)避雷導線支持金具



材質・種類
導線支持金具の材質は銅、黄銅またはアルミニウム製と規定されています。取付場所・取付方法により次のように分類し、それぞれ導線のサイズに応じたクリップ(一部U字ボルトまたは省略化タイプのクリップ)を組み合わせております。

1.支持管用
支持管または支持柱の外側に導線を沿わせる場合に使用し、黄銅製・鉄亜鉛メッキ製・ステンレスバンドなどがあります。
2.露出用
AYプラグ・カットアンカーなどをコンクリート面に打込み、これに金具を取り付けるタイプで、W1/4・W3/8があり、材質は黄銅製が一般的です。
3.埋込用
支持金具の足をコンクリート面に埋込むタイプで、材質は黄銅製です。
4.L型
スレート葺屋根などのフックボルトに取り付けたり、木製の柱・壁に木ネジで取り付ける場合に使用し、材質は黄銅製です。
5.コンクリートブロック付
屋上スラブ・パラペットなどのコンクリート面に接着剤で取り付けるタイプや、アスファルト防水面などにコンクリートブロックの重量でもたせるタイプがあります。コンクリートブロックに埋込み用の足が埋込んであるものと、導線支持金具とブロックが別々になっているものとあります。
6.溶接用
鉄骨・鉄板などに電気溶接して取り付けるタイプで、足は鉄亜鉛メッキ製で、クリップタイプとU字ボルトタイプがあります。
7.パイラック付
鉄骨がらすがらす
挟み金具で取り付けるタイプで、支持金具は黄銅製、挟み金具は、黄銅製・鉄亜鉛メッキ製と2種類あります。
9.瓦屋根用
瓦葺き屋根の瓦に挟み込んで取り付けるタイプで、瓦屋根用・半丸瓦用・棟瓦用があり、材質は銅製・黄銅製・鉄亜鉛メッキ製とあります。
10.接着用
銅板葺屋根やコンクリート面(塗装仕上げ前に接着)に専用接着剤で貼付するタイプで、各種あります。材質は銅・黄銅・ステンレス製で一部ベーク座板を使用するものもあります。
11.軒先用
屋根の軒先に木ネジで取り付けるタイプで、黄銅製です。

銅帯・アルミバー支持金具
上記導線支持金具のクリップを銅帯用クリップに換えると、銅帯用支持金具となります。なお、銅帯用クリップには横型(FB(大)FS(小))と縦型があります。アルミバー支持金具としては、横型と縦型の2種類あります。

導線支持金具の取付間隔
1.水平面に導線を布設する場合(パラペット・屋根など)は取付間隔を1M以内とする。
※建設省・文部省・防衛庁・郵政省・NTT・住宅・都市整備公団・JTの施工基準では取付間隔は0.5M以内と定められています。
2.垂直率面に導線を布設する場合(建物外壁塔屋外壁等)は取付間隔を1.0M〜1.5Mとします。
なお、取り付ける場合、充分に防水などに留意して、堅固に取りつけて下さい。

特記
従来の規格で使用されていた碍子付金具は、避雷効果上絶縁する必要が認められませんでしたので、昭和47年7月1日の改正により規格より削除されました。





(8)保護管支持金具



引下導線が地上から地中に入る部分は、硬質ビニール管または非磁性金属管を使用して、地上2.5M以上のところから地下0.3M以上のところまでを機械的に保護することになっております。
保護管として、非磁性金属管を使用する場合はその両端を引下げ導線に接続します。

保護管
1.硬質ビニール管を使用する場合に、避雷導線2.0×13(40平方mm)まではVE28、2.0×19(60平方mm)はVE36が適しています。
2.非磁性金属管を使用する場合に避雷導線2.0×19(60平方mm)までは黄銅管25φ×2tが適しています(この場合、その両端を14平方mmの銅線で引下導線に接続する)

保護管支持金具
露出用と埋込み用があり、用途・取付場所により各種ありますので選定する必要があります。
 
 
【ページの先頭へ戻る】
【雷保護システムのメニューへ戻る】

JIS A 4201:1992/避雷設備各部の説明5〜8
Copyright(C) 2001-2005 AceLion Co., Ltd. All rights reserved